9月6日(木)     6日目
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網走⇒知床⇒標津へ 201q
網走監獄・知床五胡・オシンコシンの滝・マッカウス洞窟

網走のホテルで朝起きてバイク置き場に行くとカワサキのアメリカンタイプに乗った年配のライダーに知床の宿泊先を紹介してもらった。出発前なのに色々資料を出してくれ調べてくれた先が標津にあるログハウスの家。
その方も言っておられたがツーリングで豪華な旅館は無意味、それは妻と来ればいいわけで、ツーリングの場合は安宿が楽しい、但しライダーハウスやYHは使わない、以前YHに泊まったが費用がビジネスホテル以上に取られたことがある。そこで私が初めて知ったのが「とほ旅」という民宿の本である。今夜予定しているログハウスも「とほ旅」に掲載されている宿である。

ホテルを出る時の天候は曇り。雨が降らないことを願ってホテルを後にした。

まず向ったのが網走刑務所、ホテルから10分ほどで着いた。鏡橋を渡れば網走刑務所だが進入禁止になっていた。私はうっかりしてバイクで鏡橋を渡り刑務所の正門まで行った。正門前には収容者が作った作業製品が販売されている売店がある。バイクを駐車させ写真でも撮ろうとしていたら警備員が近づいて来て関係者以外は進入禁止ですが・・・と注意をされた。私は写真だけを撮ってユータウンし鏡橋を出た。
勿論歩いて観光すれば網走刑務所の正門前までは行けるわけだ。

次に向ったのが博物館網走監獄の見学だ。入館料は1,050円いるがガイドさんが案内してくれ結構見ごたえがあり良かった。普通なら見学するのに1時間はかかるが私は30分程度で次の目的地に向うことにした。

今日の目的は知床岬だ。途中ジャガバタの看板が目に付いたので立ち寄り1っヶ100円のジャガバタを食べた。店内を見るとメロンが売られていたのでお土産に2ケース送っておいた。するとトウモロコシをサービスにくれたので食べたが結構満腹感を感じる。確かこれが昼食だったような気がする。

今日の目的は60km走ると知床岬だが途中日本滝百景に選定されている「オシンコシンの滝」に立ち寄った。アイヌ語で「エゾマツが生い茂る場所」というらしい。
知床岬は突端までは道路がないので行くことが出来なかった。又知床五湖から先もがけ崩れで進入禁止になっておりサクが張り巡らされていた。

知床国立公園は世界遺産に指定されただけ知床五胡の入り口付近も観光客が多くライダーも数台止まっていた。
一湖二湖は見たがそこまで行くのに結構距離が有り一般観光客を案内しているガイドさんも二湖を見て殆ど引き返す。

見学コースを歩いていると係員のおじさんが腰に鈴を付けて歩いている。聞くとこの辺りは熊が多いのでと言っていた。熊が出てきたらどうしたらいいのか訊くと静かにじっとしていたらいい、フラッシュで撮影をしないように注意された。又出会いがしらに襲われることが多いので人間の気配を感じさせながら歩けば熊の方が近寄ってこないといっていた。それにしても熊が何時出てきてもおかしくないような見学コースだった。

駐車場に戻ると丁度バイクが入ってきた。挨拶をして少し立ち話をしているとその若者は九州の佐賀県から飛行機で来たと言っていた。そういえば最近はバイクも飛行機で運んでくれることを何かで読んだことがある。因みに料金を訊くと往復便とホテル一泊付いて120,000円とか言っていた。その若者が言うのには佐賀県から来るとしたら手段が航空便しかなかったそうだ。でも考え方によっては安いと思う。

知床国立公園を後にして知床峠を横断羅臼港(ラウス)に抜けた。ガイドブックで見かけた85号線沿いの波打ち際にある露天風呂(無料)に行こうとバイクを走らせたが距離が遠いのと干潮時しか入ることが出来ないので途中まで走行したが断念しユータウンした。
途中マッカウス洞窟の天然記念物、国内最大のヒカリゴケを見学。光を見ることが出来るのは6月から10月とあったが光り輝くヒカリゴケは見ることが出来なかった。

この辺りから少し雨がぱらついてきたので雨具を着て再び走行。朝出る時に調べてもらったログハウスの家を目指した。


   知床五胡駐車場付近

               知床五胡注意書

           
   知床五胡

            警備員は腰に鈴を。

                    一湖

                   二湖


網走刑務所(鏡橋)

網走刑務所正門

網走監獄
拡大できます。



じゃがいもが目について立ち寄った

ジャガイモと頂いたトウモロコシ



オシンコシンの滝



知床五胡、観光通路


知床五胡



マッカウス洞窟
ログハウスの家

一時間近く走ると335号線沿いの右側にログハウスの家が見えてきた。道路を挟んで左は海である。これは私にとっては最高の条件で時間も早いので荷物を降ろしたら早速釣りに行こうと思った。

ログハウスの前にバイクを乗り入れると宿泊人らしいご夫婦が「いらっしゃい」と明るく声を掛けてくれた。
早速バイクを停車させログハウスの中に入っていくとバンダナを巻いたモダンなご主人が迎え入れてくれた。
入った瞬間これは拘りのあるモダンな宿だと瞬間そう思った。
まず部屋に案内され荷物を降ろし向かいの海で魚が釣れるかオーナーに聞くと鮭が釣れると言うので早速道路を渡った所にある川下の海に竿を持って出掛けた。
雨は既に止んでいた。第一投に当たりがあり釣り上がったのはオコゼのような小魚だった。更に二投目も同じクラスの魚、少し期待はしたがそれ以降何のアタリもなかった。

宿に帰りお風呂に入って夕食の時間が来た。私は民宿(とほ宿)に泊まるのは初めてだ。家族同様一つの部屋で食卓を囲み食事をしながら親睦を図るのだが私の前に座った若者が京都から来たらしく話を聞いていると会社を辞めてどこか遠くへ行きたくなって今回初めて自転車で北海道に来たとか言っていた。今日は80q走ったとか言っていたが自転車で80qは凄いと思う。
その若者と意気投合してビールを飲みながら話が弾んだ、そうしていると少し離れた場所で食事をしていたご夫婦二組も最終的には合流し全員で記念写真を撮った。

色々話を聞いているとこのログハウスはオーナーが10数年前に脱サラをして自分の手で1年半かけて建てたらしくその時の建築写真などを見せていただいた。又お願いして各部屋を見学させていただいたが木製のベットまで手製である。

この宿の屋号モシリバの意味は、アイヌ語で「東から日がさす場所」という意味らしい。

今回宿泊されている神戸から来られたご夫婦のご主人とは以前神戸に勤めていていた時の同僚らしくお気に入りの宿として今回奥様と来られたらしく親しくされていた。

又もう一組のご夫婦も穏やかなひとで楽しい一時を過させていただいた。

この晩台風9号が北海道に接近。状況によってはこの場所で後1〜2泊させてもらはなくてはと思った。


              雪の風景

             建築風景




皆で合流記念写真

食卓
 
私の部屋


7日目