4日目 21日(土)晴れ
鹿児島県日置市から熊本県八代市

国民保養センター「江口浜荘」を後にしてえびの高原に向った。今回のツーリングで一番困ったのがえびの高原である。本来桜島からえびの高原に上がっていくのがコース取りとしては良いのだが桜島から指宿に行くとユータンして再び桜島付近を通過無駄なコース取りになるので今回のようなコース取りになってしまった。


向う途中人集があるので休憩を兼ねて停車。その場所は鹿児島空港の発着陸する外れだった。子供連れやカメラマンが真上を飛び交う飛行機を眺めていた。

タバコを吸いながら15分ほど休憩して再びえびの高原に向った。霧島市の山中を走行中道路脇に藤まつりという旗を何度も目にした。花は好きである。特に藤の花はあまり見たことがないので立ち寄る事にした。メイン道路から何キロ奥にあるのか見当がつかないのが困った。取り敢えずその旗に沿ってバイクを走らせた。

4キロほど走行した辺りでやっと入り口らしき場所に辿り着いた。バイクを奥に進めると警備員数人が車の誘導を行っていた。

バイクを指定の場所に駐車させ奥に進むと藤まつりを見ようと沢山の花見客が訪れていた。鹿児島の九面太鼓団等も参加しておりNHKや地元テレビ局もその様子を報道する為に来ていた。入り口には「開花遅れの為無料」という立て看板が置いてあった。和気神社「坂本龍馬とお龍の日本最初の新婚旅行の地」と書いてあった。私は九面太鼓を聞こうと1時間近く待ったが前座が長く中々始まらないので和気神社を後にした。

http://www.e-satuma.com/site/100/syoukai/wake/wake.html

途中からナビが九州自動車道に入るように表示されたので暫く走行しているとえびのICに差し掛かった。えびので下りる表示がないのは可笑しいと思い100m位手前でバイクを停車させナビをチェックすると自宅に帰る方向になっている。又宮崎から桜島に向う時に起こった現象と同じだ。

このまま走行していたら下関まで行ってしまう。再度設定しなおして高速から下り一般道を15キロ程逆戻り。こんなトラブルがあってやっとえびの高原に差し掛かった時ガソリンが不足し始めた。山頂に有るだろうと思いながら不安を抱えて曲がりくねった山道をひたすら上がって行った。

ガソリンが無くなることを意識すると目的地まで長く感じる。

やっとえびの高原山頂に着いた。スタンドは有ったが閉鎖されている。まだ20キロ位は走れるだろうから何とかなるだろうと諦めてバイクを駐車することに決めた。
ツーリングのライダーが結構沢山来ている。その横に駐車させレストランで昼食をとる事にした。旅館で会席ばかり食べているのでカツ丼を注文した。
少し高台からえびの高原を眺めたがまだミヤキリシマが咲いていなくわざわざ来るほどのこともなかった。せっかくコース取りに悩んだだけにガッカリした。
 

食事を済ませバイクのところに戻り他のライダーと雑談をして丸尾の滝まで何キロくらいあるのか、ガソリンスタンドは近くにあるのかなど訊ねた。

その内の一人のライダー(50代後半)が自分もそちらの方向に行くので丸尾の滝まで案内してあげると言う。親切な人がいるものだ、お言葉に甘えて丸尾の滝まで連れて行ってもらうことにした。その彼のバイクはイタリア製のドカテイ900だとか言っていた。良いエンジン音がしている走行中彼の後姿を見ていたら余裕のある走り方で格好よかった。丸尾の滝に到着した時そんな話をしていると30年もバイクに乗っているとか。彼の話を聞いて納得した。
 

丸尾の滝はガイドブックで見て来たがわざわざ来るほどのこともなかった。霧島温泉街の側に有りむしろ霧島温泉から噴出している硫黄の臭いが温泉街らしくてよかった。
 

ガソリンを満タンにして次に向ったのが球泉洞である。えびの高原を下りしばらく走行していると途中でナビの電源が落ちた。一瞬パニック状態になった。今までナビを頼りに走行してきただけに今どこを走っているか右も左も分からなくなった。困り果てて携帯電話の助手席ナビをセットし暫く走行したが液晶画面が直ぐに消えてしまい役に立たない。車だと片手で液晶パネルを操作することが出来るのだがバイクは両手が塞がっている為そうはいかない。
諦めてしばらく走行しているとラッキーな事に何かの拍子でナビが再び立ち上がった。原因不明なまま再び電源が落ちないことを願いながらくま川沿を60キロ程走行すると球泉洞があった。

この鍾乳洞かなり奥が深く戻るときに少し迷った。時間帯が遅かったのか係員や他に観光客もいなく順路の立て札もなかったので逆戻りの方向も分からず少し不安になった。私も方向音痴だけど全く方向音痴の人ならどうなるのだろうかと思った。

えびの高原で鍾乳洞内は可也寒いと聞いていたので革ジャンを着たままかなり奥まで入ったからか出た時は汗びっしょりだった。


汗びっしょりになった状態で再びくま川沿いを走行、今日の宿泊先に向った。今夜の宿は土曜日ということもあって宿が取れなければ困ると思いガイドブックを見て国民保養センターを出る時に予約しておいた宿である。

熊本県の八代市にあるが港の近くというものの完全に街中である。二階建ての社宅のような建物を見て驚いた。一変して旅行の気分が覚め現実に戻ったような気分になった。

途中で引き返そうかと思ったが夜食の支度もしているだろうと思い今晩お世話になることにした。玄関におじさんの人が出てきて気さくに喋ってくれた。その宿に泊まっているお客さんらしき人も私のバイクの側に来てバイクのことを色々話しかけてくる。

玄関に入ると昨日予約をした時に対応した人と思われるおばさんが出てきて無愛想な態度で部屋に案内してくれた。部屋の窓から外を見ると何らかのタンクが三本ほど突き立っている。まるで工場内の敷地に宿泊しているような気分だ。風呂場を見るとステンレスの浴槽で足も伸ばせない。
何と云う宿を予約してしまったのだろうか、でもガイドブックに案内されていたくらいだから何か良いとこはあるのだろうと思いながら取りあえず風呂に入ろうと一階に下りておばさんに貴重品の保管場所を訊ねたら「私とこは家族同様の子が宿泊しているから大丈夫」と機嫌悪そうに言う。
仕方ないので部屋に貴重品を置いたまま風呂に入る事にしたが部屋に鍵もなく不安だった。

助かったのは狭い脱衣場に洗濯機があったので溜まっていた洗濯物を洗うことが出来たことだ。しかし私は今まで自分で洗濯もした事がないからこんな時に困る。丁度隣部屋の宿泊者が出てきたので100円を入れて乾燥はここでと使い方を教えてもらった。しかし洗剤がない、再び一階に下りておばさんに聞くと、洗剤は向かいのコンビニで売っているという。そこで旅館のおじさんが「そんなもの家のやつ出したげ」と言ってくれた。何かにつけて戸惑うばかりだった。

夜一階の食堂に行くと大きな音でテレビを点けこの宿のおじさんが食事をしながら酒を飲んでいる。おばさんもいる。私一人で食卓に着くとおじさんが話しかけてきた。
話をしているところへ運ばれて来た料理を見て再び驚いた。焼き鳥3本にコロッケとブロッコリー、竹の子の煮物である。
この時ここのおじさんとおばさんの会話を聞いて夫婦であることが分かった。
ビールを一本飲んだが此方のご夫婦と話が弾み焼酎のお湯割を一杯追加。奥さんが「主人が飲んでいたこれで良いですか」と訊かれたのでそれで良いと答えた。
そんなムードの中で感じたがこの宿の良いところは家族的なところにあるのだと・・・・
   

  
この晩も良く寝ることが出来た。


5日目へ




江口浜荘で朝食










鹿児島空港





和気神社の藤まつり





藤まつり





坂本龍馬の新婚旅行地





藤まつり





えびの高原山頂





丸尾の滝(霧島温泉)





えびの高原からの下り




球泉洞

鍾乳洞

球泉洞から帰りくま川に沿って走行





八代の宿泊先