愛媛県伊予市を超えると10K程で松山市に着く。松山市に入って直ぐに国道56号線沿いにあるラーメン屋が目に付いた。旅行をするとどうしても汁気のある麺類が食べたくなる。
このラーメン屋すごく流行っていた。待つこと20分は待っただろうか、時間帯が12時20分だったから込み合うのも当然かもしれない。餃子と焼き飯、ラーメンを注文した。待たされた甲斐があって本当に美味しかった。
松山に入ると松山城と道後に行こうと考えていたのでまず松山城に行く事にした。松山城の進入路から入ったが天守閣が見当たらない。歩いている人に聞くとあの建物の裏あたりから見えると言われ、バイクでその方向に行ったがどうしても見えない。一旦外に出てから松山城周辺を半周ぐらいしたが木が茂っているだけで天守閣は見えない。松山城は街中にあるので諦めて道後に向う事にした。松山城から近い場所にあったが道後の本館に行こうと道後近辺をバイクでウロウロしたがこれまた進入路が見つからなく面倒になって香川県に向う事にした。一つは今夜の宿を予約していなかったのが少し焦りになっていた。出発前に4時までに現地に行けば宿は何とかなると聞いていたからそれまでに宿を決めなければならないと思っていた。
松山から国道11号線に入った。香川県に向うのだが今までの景色と違い小さな町を通過することが多くなった。やはり瀬戸内海寄りは混むのだろうかと思いながらしばらく走行を続けたがこれでは時間が経つばかりで宿が取れなくなっては大変だと思い、土居ICあたりだったと思うが松山自動車道に入った。スピードは100〜120Kで走行した。段々日が暮れてきた。とうとう真っ暗けになってしまった。横風を受けながら暗くなった高速道路を猛スピードで走り続けた。
途中私の右横をスーッとハーレーが通り過ぎていった。その際そのライダーは左手を直角に曲げ、私に挨拶し横ぶれすることもなく安定した走り方で前方の車をスイスイ追い抜いて行き遥か彼方に消えていった。正直私はそれを見て「カッコイイ!」そのハーレーは160Kは出ていたのではないかと思う。
川之江JCTから高松自動車道に入る私は走行しながらこのまま香川県で宿泊するのを止めて大阪まで一挙に帰ろうかと思った。大阪まで残す距離は約350K位だった。
ふとガソリン残量を見るとレットゾーンに入っている。これは大変、こんな真っ暗な高速道路でガス欠になったら大変だ。途中のサービスエリアで停車、中に入って行きスタンドを聞くと40K先のサービスエリヤにあるとか、そこまではとても持たない。そんな訳で次の高松西ICで降りることに決めた。直ぐにガソリンスタンドを探し飛び込む。
降りた限りは高松で一泊しようと決め込んだ。スタンドの若いお兄ちゃんに近場で何処か泊まるところはないか聞いた。「分からないが市内まで行けばあると思う」その後親切に雑誌を持ってきてくれ一緒に探してくれた。その中で一番近い場所が市内のホテル喜代美山荘だった。宿泊費は今まで泊まった中で一番高く2食付で22000円だったがすぐさま電話をして問い合わせた。「朝食は付きますが夕食抜きなら結構です」との返事を頂き早速喜代美山荘に向った。
近くまで言ったが見当たらない、そこで再度喜代美山荘に電話をしよく聞くと、今は「花樹海」と屋号を改名したそうである。小高い丘を上がっていくと「花樹海」が見えてきた。それは素晴らしいホテルであった。挙式を終えたご家族の方達がホテルの前に数人いた。こんな格好で入っていくのには少し気が惹ける。バイクの音を押さえ気味で取り合えずホテルの前に停車した。このホテルは8階にフロントがあり手荷物を持ってフロントの方にむかうと、向こうから黒いスーツを着た男性二人がこちらに近寄って来た。先ほど予約した名前を言うと「お待ちしていました」と丁重なお出迎えを受けた。フロントでサインを済ませた後バイクの駐車場所を決めてもらい再度フロントに戻ると「どうぞこちらへお掛け下さい」といわれ抹茶を点ててくれた。
部屋に通され再び驚いた。一人で泊まるにはあまりにも広すぎる。部屋がいくつかあって14畳の部屋の床の間も立派だ。突き当たり正面は前面ガラス張りでまるでスカイラウンジにでも居るような立派な部屋だった。これは急なお客様のために空けてあるお部屋だそうだが全ての部屋がこんなのだろうかと思った。どこのホテルでも急なお客さんの為に部屋は空けているとは聞くがそれにしても立派すぎる。この「花樹海」は是非もう一度来たいと思った。
浴場もサウナ付きで落ち着いた良い大浴場であった。夕食はジャンバー姿で行きづらくさほどお腹も空いていなかったので今日の記録をとって寝ることにした。
今回のツーリングを通して。
●ハーレーの良い音の出し方が分かったような気がした。
●一眼レフが役に立たなかった。
●カーブではサーファーかスキーヤーの要に。
●スケジュールが強行で観光が出来なかった。
●若い巡礼者が結構いた。
等々を考えながら四国一周、最後の夜をこの花樹海で締めくくれたと満足感を感じながら寝てしまった。
花樹海のHPですが実際はもっとよかった。
http://www.hanajyukai.co.jp/guide/menu.htm
4日目終わり